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漫画『妖怪バスター村上』の感想

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漫画『妖怪バスター村上』の感想

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漫画『妖怪バスター村上』の感想 | 週刊少年ジャンプに掲載された新シリーズは『妖怪バスター村上』『悪祓士のキヨシ君』『ひまてん!』の3本。ぜひ新しいマンガシリーズのレビューに参加してください。

本記事は個人の感想が強めであり、このサイト特有の打ち切りを占うものではないのでご了承ください

漫画『妖怪バスター村上』の感想

まずは守れ!しゅごまるの伊原先生による妖怪バスター村上 | 本記事投稿時点で4話まで消化

初っ端からこんなこと書いて申し訳ないのですが、絶対にアカン漫画が始まったなと思いました。

まず舞台設定があまりにも主人公である村上に甘い世界

真顔で罵倒を続けるという読者視点では好感の持ちにくい村上に対して、相棒の紅院くいんは振り回されるだけ、妖怪もほぼなすがままに撃沈、上級退魔師はお目付け役になるかと思いきやこの人も罵倒の的という、村上の静かな暴走を止める舞台装置がありません。

伊原大貴『妖怪バスター村上』(集英社)

超巡!超常先輩なら主人公が暴走しても最後は痛い目見たり、相棒のポンちゃんがフィジカルで制裁加えることが出来ますが…

このようにひたすら自分に優しい世界に身を置く村上ですが、彼自身もクラスの中心役だったり世渡り上手のようです。ホンマかいな

作者の村上愛に読者がついていけない状態になってないかコレ

…まあ他にも色々言いたいことはあるし、今この記事を読んでいる方もそういう方が多いと思いますが、これで〆るのも味気が無いので個人的にこうしたほうが良いかもと感じた点を簡単に書きます👇

妖怪のパワー上方修正

まず村上の暴走を止めるためにこれは必要かなと思います。

妖怪が村上に身体的特徴を突かれてほぼ無抵抗で倒されていくというのが基本形になっており、妖怪がフィジカルでもメンタルでもあまりに無力です。

「身体能力では妖怪に敵わない村上が口撃こうげきを駆使して応戦する」になればバトルコメディとして幾分か見え方が変わってくると思うけどなあ

・キャラや設定の掘り下げ

妖怪に対して難癖飛ばしてばかりの村上に急に仲間想い設定やクラスの中心設定が盛り込まれて「???」となった方も多いのではないでしょうか。

キャラのバックボーンなどを説明するパートを挟まずこういった描写をぶっ込むので違和感がすごくなってます。

難癖パートの比重が大きいので、少し短縮してキャラ掘り下げに回した方がいいのかなと感じました。

4話は難癖パート少なかったですが、ここも村上の良い人設定が突発的に出されただけで終わりました

・ネタやツッコミはただ「出す」だけでなく、伝わりやすい工夫を

前作しゅごまるからそうなんですが、ネタやツッコミに他作を例に出す時の扱いが読者視点だと不親切です。

例えば1話のカッパの弱点が剥き出しなことに対する「ゼルダでもない」というツッコミ

ゼルダをスマブラでしか知らない私のような読者には共感しようがありません

この辺も超巡は上手いのですが、元ネタのイラストを挟んだり、元ネタを知らないキャラを配置して共感を誘うetc.知らない読者に笑いどころの補助が入ってます。

そういった他作の引用でなくても、玉袋広げてる状態のぬりかべに対するツッコミで幼児にしか許されない行為ぽい→「幼稚園似合いそうですね」(そして倒されるぬりかべ)

言わんとしてることは分かるのですが、ネタとしてどうもピンとこないんスよね…

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