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アオアシ378話ネタバレ「ロミオの育成論」

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アオアシ378話ネタバレ「ロミオの育成論」

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アオアシ378話ネタバレ「ロミオの育成論」デミアンのプレーはエスペリオンの全選手に強烈に印象付けられ、デミアンがボールを持つとデミアンを意識するあまり、フォーメーションが崩れ、失点の要因となっていたのでした。

内容概要 アオアシ377話

前回のあらすじは、既にトップチームでも圧倒的な活躍をしていたデミアンは、エスペリオン側の予測を大きく超える成長を遂げており、正に止めようの無い怪物と化していました。

バルセロナはデミアンの個人技とチームの融合により激しく活性化していき、止めるポイントを見出せないエスペリオンは、一方的に攻め込まれ、遂には失点を許してしまうのでした。

アオアシ378話ネタバレ

既にデミアンは覚醒状態!?

後半開始10分でエスペリオンは遂に2対1と逆転を許してしまいます。

デミアンのプレーはエスペリオンの全選手に強烈に印象付けられ、デミアンがボールを持つとデミアンを意識するあまり、フォーメーションが崩れ、失点の要因となっていたのでした。

試合前からエスペリオンはバルセロナの研究を徹底し、当然デミアンに対しての研究も行い試合に臨んでいました。

なのになぜここまで、デミアンという選手の影響が大きくなり、エスペリオンの計画を狂わせてしまったのか?

その理由は前回の377話でも語られていた、今大会の数週間前に行われていた、バルセロナトップチームでのデミアンのデビュー戦が影響していました。

デミアンはデビュー戦にて2ゴール2アシストと大活躍し、その試合のMVPを取るという戦列のデビューを果たしています。

トップチームでの試合経験と成功体験がデミアンのサッカーの基準を大きく上げ、より多くの脳内イメージ生み出す結果をもたらしたのです。

17歳という成長期とトップチームでの試合経験により、デミアンは「覚醒期」へと入り、わずか数週間でエスペリオンの予想をはるかに凌駕するほどの成長を遂げていたのでした。

圧倒的なバルセロナ3トップ!

デミアンによりエスペリオンのフォーメーションが狂わされていますが、実際の原因はそれだけではありませんでした。

司馬曰く、デミアンと3トップを組んでいるスザク・ジャカの2人の動きもタチが悪く、デミアンを立たせつつ、効果的にかき乱すポジショニングをして、エスペリオンのフォーメーションを狂わせているようです。

一見デミアン単独の効果が強い印象を受けますが、3人それぞれがバルセロナというチームのサッカー観を理解した上で、自身の持ち味を生かしつつ連携し、理想的な攻撃を展開しているのでした。

そして、この3TOPを形成する3人は、全員がロミオコーチのスカウトによりバルセロナに入団したという共通点があるのでした。

ロミオコーチの持論と本性!

ガーナ・アルゼンチン・ウクライナの南米出身の3トップが、バルセロナの圧倒的な攻撃力を生み出して試合を支配していきます。

そんな現状を見て、バルセロナベンチではサインサ監督やロミオコーチが育成の対しての持論や考え方を話しています。

FWは3人は全員ロミオコーチが海外からスカウトしてきた選手でした。ロミオコーチは「バルセロナのFWはスペイン国外にルーツを持つ選手が担うべき」という持論を持っているようです。

現在の育成年代は国内の選手しか獲得できない決まりがありますが、家庭環境・戦争・貧困などを理由に、強引に獲得してくるロミオコーチの手腕をサインサ監督も認めているのでした。

しかし、そんなロミオコーチに対して、サインサ監督は「私には真似しがたい」とロミオコーチの考えには賛同しかねるような意見を言います。

海外の優秀な選手を強引にスカウトしてでもチームの強化を図る反面、伸びない選手の扱いが軽いというやり方には、サインサ監督は納得できないと言い掛けます。

そんなサインサ監督に対して、ロミオコーチは冷たい視線を向け、「指導者の綺麗ごとほど聞き苦しいものはない」「育成の醍醐味とは、時代に名を遺すオンリーワンの才能のみを育てる」ことと言い放ったのです。

その考え事こそ、「世界」の育成の醍醐味であり、残酷でもこの執念がバルセロナに強烈な引力をもたらすと、ロミオコーチは信念を感じさせるように発言します。

そして「執念の無い育成こそ悪である」とし、自身の考えや行動に対して、ロミオコーチは何も後悔は無いと言い切るのでした。

そんなバルセロナベンチを他所に、混乱しているエスペリオンベンチでは、ショックを受け指示も出せなくなっていたと思っていた福田監督が「素晴らしい」と感嘆を受けた様子を見せるのでした。

アオアシ378話考察

デミアンはメンタル・思考も異次元!?

377話ではデミアンがゴール前に個人技で突破を仕掛ける場面があります。そして、突破後シュート打つ直前に、栗林がシュートコースに割り込みブロックを図ろうとします。

その際にデミアンの意識は、幽体離脱をするように意識が身体から離れ、自身の周囲を空中から見下ろすような思考場面が描かれていました。

デミアンは葦人のイーグルアイのように俯瞰的に視ているように思いましたが、葦人のように全体というよりも自身の周囲に限定してイメージしている印象です。

デミアンはプレーしている自身を他者として捉え視ることが出来る思考パターンを持ち、その思考パターンに瞬時に切り替えることが出来るのではないでしょうか?

司馬のように時間の蓄積による予測ではなく、実際にプレーしている自分と他者視点から自身を見るという、2つの場面を瞬時にイメージ・情報処理出来ており、プレーに反映できているのかもしれません。

バルセロナのパスパターンの増加

デミアンという圧倒的な個の存在により、エスペリオンの注意はデミアンに偏り、エスペリオンが誇っていた正確無比なポジショニングも崩れています。

守備バランスも崩れかけており、歪になった陣形はバルセロナのパスサッカーにとっては格好の的と言えるでしょう。

ゴール前の狭いエリアでショートパスが通りやすくなり、ペナルティエリア付近では右サイドのジャカから左サイドのスザクにパスが通りかけるなど、反対サイドへのパスまで駆使されるようになっています。

本来のエスペリオン陣形であれば、ゴール前でこのような中距離パスが通される可能性は少ないはずですが、現在の守備バランスではバルセロナの意のままにパスを出されてしまいます。

今回失点した際もデミアンのプレーとパスサッカーにより崩れた守備隊形により、ミドルシュートを打てるスペースが生じ、失点に繋がっています。

ショート・ミドル・ロングレンジでのパスを織り交ぜ、かつバルセロナのメンバー全員が共通のイメージを持っている、現在の状況はパスサッカーの一つの完成形と言えるかもしれません。

バルセロナの狙いとしては、このままパスサッカーが有効化⇒デミアンの個人技もますます止まらなくなり⇒更にパスサッカーが活性化するという流れにもっていくことだと思われます。

エスペリオン反撃のきっかけはあるのか?

現状では、エスペリオン側は一歩的に攻められている展開で、攻撃でも守備でも反撃に移るきっかけが無い状況です。

そんな中で、この状況を食い止められる可能性を3つの要素から考察していきます。

①葦人が全体の状況を把握できている ②栗林はデミアンのプレーをある程度までは読めている ③フィジカル面では阿久津はデミアンと競れる可能性がある、まずはこの3つを軸に考えてみます。

①②③の情報を整理すると、①葦人はフィールド全体の状況を把握は出来ていますが、個人の力ではデミアンやパスサッカーを止められないため、どうすればいいのか分かりません。

②栗林はある程度の所まではデミアンのプレーを予測し反応が出来ていますが、最終的な場面で咄嗟のプレーには反応が出来ず、フィジカル面などでも不利と言えます。

③阿久津はフィジカル面では単独でデミアンと渡り合える可能性がありますが、技術面での不利やCBとして守備を統括する仕事もあるので対応が困難です。

葦人・栗林・阿久津は単独での打開は困難と思われますが、それぞれが長所を生かし連携することで、バルセロナの攻撃に対抗することはできるかもしれません。

例えば、守備のバランスは葦人がイーグルアイを用いて指示し調整し、デミアンの個人技とバルセロナのパスサッカーに対応していきます。

その中で、デミアンの個人技に対しては栗林がサポートをしつつ、阿久津がマンマークに付き抑え込みにいくなどすれば、守備面の課題はある程度解消できる可能性があります。

守備での光明が出てくれば、エスペリオン全体の息も吹き返し、チームの雰囲気も改善することで試合の流れも変わるかもしれません。

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