ワンピース1124話ネタバレ考察: ベガパンクはなぜルフィにワンピースを手に入れさせたいのでしょうか？ ワンピース1123話で、ベガパンクはサンジにルフィがワンピースを手に入れるのを手伝ってほしいと頼みました。これはどういう意味ですか？この記事でさらに詳しく分析してみましょう！
ワンピース1123話の内容まとめは以下の2記事に掲載しています。
ワンピース1124話ネタバレ考察
ベガパンクとジョイボーイ
ベガパンクがサンジにお前達にワンピースを手に入れて欲しいと言っていた事について考える前に、そのワンピースを残しただろうジョイボーイとベガパンクについて考えてみたいと思います。
ベガパンクはジョイボーイは空白の100年の時代に存在した高度な文明を持つ国の人物、また世界で初めて海賊と呼ばれた男だと語っていますが、同時に、その善悪を判断できるほど彼について分かっていないと言っています。
また、世界を滅ぼす力を持つ古代兵器を現代にまで残した人物であるとも見ている様でしたよね…
また、ワンピースについてもジョイボーイが望む者がそれを手に入れるとは限らないとも言っていました…
それらを合わせて考えてみるに、ベガパンクはジョイボーイという人物を図りきれていないのだろうと思います。
希代の超天才であるベガパンクの頭脳を持ってしても、ジョイボーイという人物が最終的に何をやろうとしていたのか分からない…いや、理解できないのかも知れないなと感じています。
おそらく、ジョイボーイがどんな思想を持ち、どんな事を成し遂げたのかくらいは知り得ているのではないかと思いますが、最終的に何がしたかったのか理解できなかったのではないかと感じるんですよね…
ベガパンクは善悪を判断できないと言っていましたが、ジョイボーイが悪人であるとは到底思えず、彼もやはりニカなわけですし、ルフィの様に世間的には凶悪犯罪者と認識されていても行く先々で権力者による悪政や暴力による支配から人々を解放していた事は間違いないかと思いますし、ベガパンクもジョイボーイはそのような人物だったと認識しているかと思います。
エメトはジョイボーイを王にしてやれなくてすまないとジョイボーイに謝罪していましたが、それが仮に『世界の王』だったとして、最終的にジョイボーイは王になれていない…
もしかしたら、ジョイボーイは王になれなかったのではなくて、王になるのを拒んだのではないでしょうか？
ベガパンクには、それが理解できなかったりしたのでないかと思うのですが…？
ルフィをジョイボーイの再来と確信？
ベガパンクはルフィと会った時に以前から会いたかったというような雰囲気を出していましたよね…
ルフィは世間的に見れば超が幾つかつくくらいの凶悪な海賊であるわけですが、親友であり尊敬もしていたくまが肩入れしていたのも知っていたでしょうし、親友ドラゴンの息子でもあるわけで、ルフィのこれまでの『悪行』とされる行為は全て世界政府相手の事ですよね…
また、海賊同士の喧嘩や抗争は凶悪ぶりをアピールはしますが、カタギから奪ったり、支配したりはしない…
更に、ルフィはニカだったわけですから、やはりベガパンクの中でルフィはジョイボーイと重なる存在であり、ジョイボーイの再来だと確信していたのは間違いないかと思います。
ルフィはいつも『海賊王になる男だ』と言っていて、それはおそらく、もう世間にも浸透していると思いますが、それは同時にワンピースを手に入れるという事でもある…
ベガパンクは科学者ですから、やはり非科学的な事に否定的かとは思いますが、実際にルフィに会ってみても、やはりジョイボーイを思わせるようなキャラクターだと感じたでしょうし、ベガパンクから見れば、ルフィはジョイボーイが空白の100年の時代にやりきれなかった事をやりきる為に800年後に再び生まれてきた様な存在じゃないかと嫌でも思えてしまうのではないかと思います。
だとしたら、何かが原因でやりきれなかった事を成す為にはワンピースまた古代兵器は必要なものであり、その為に後世に残したのではないかとも考えるのではないでしょうか？
また、ジョイボーイがやろうとしていた何かは少なくとも今の世界の在り方を変え、人類を暗闇から解放するような事だろうと思うでしょうし、思いたいでしょう！
それなら、ベガパンクがルフィ達にワンピースを手に入れて欲しいと望む気持ちも分かりますが、それなら何故、メッセージ動画の中ではジョイボーイが望む者がそれを手に入れるとは限らないと、ルフィ達以外の海賊達や他の勢力を刺激し煽るような事をわざわざ口にしたのでしょうか？
世界をひっくり返す？
ロジャーや白ひげは『世界をひっくり返す』という表現をしていますが、個人的にベガパンクはメッセージ動画の配信により、直接それをやった様に思います。
いや、もしかしたら、その直接のキッカケを作ったのかも？
ロジャーは大海賊時代を開闢しましたが、それは間接的なキッカケであり、ベガパンクが話した内容は、海賊達だけでなく、全世界を巻き込むような内容でした…
ロジャーがワンピースという漠然とした夢を与え、ベガパンクはそれを更に明確にしたとも感じます…
やはり、世界に変革を起こすには世界をひっくり返すというような事が必要なのでしょう…
ベガパンクは人間の知恵を信じるとも言っていましたが、それは、起こりうる再びの世界沈没の運命は知恵で回避できると信じるという以外に、人類はまだまだ進歩するという事を確信しているという事ではないかと思います。
過去にも書かせて頂きましたが、世界政府いや天竜人は人類に進歩など必要なく、むしろ不都合と考えているのは明白…
人類には、世界をもっと楽しく豊かにできる可能性があるはずですが、世界政府はそれを妨げようとしている…
それはベガパンク自身が思い知っているかと思えますが、ベガパンクにとっての人類の進歩とは科学が発達するというだけでなく、人類がこれまでの世界観や価値観を進歩させるという意味だと感じますし、それが進歩したなら、それこそリンリンが作ろうとしていたマザー・カルメルの理想の世界…まあ、あれは方便だったわけですが、そういう世界を実現できるのではないかと思うんですよね…
人類全体を一人の人間だと考えたら、その一人の人間の精神が成長する事により変われば、世界も変わるはずですよね…
ベガパンクはルフィ達に対して、そういう事を思わせるような何かを見たのではないかと思います。
空白の100年からこっち、人類はそうとは知らずに意図して作られた無明の中で精神的な進歩を果たせずに来て、ベガパンクのメッセージは彼らが今、無明の中にいると気づかせた…
その無明を照らし道を照らすのが、ルフィ達であり、ワンピースを巡るこれからの世界の騒乱は人類が無明から抜け出す為の波、うねりになるのではないかと思っています！
